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いまどきの武士道

武士道とは

日本人にとって武士道はとても身近な存在です。

その教えは今の私達にもしっかりと根付いています。

ただ、それが武士道の教えである…という事を知る人は少なくなってきているというのが今の実情でしょう。

武士道とは、長い歴史の中で武士たちの間で自然と生まれきた、教えのようなものです。

「~のようなもの」となってしまうのは、そこには教科書も何もなく、口頭のみで伝えられてきたものだからです。

このサイトでも使っていますが、「義」「勇」というようなジャンル分けは、新渡戸稲造がその著書である「武士道」の中で明確にしたことが今に伝わるきっかけだと思いますし、そもそも「武士道」と呼ばれるようになったのも幕末の頃だとも言われています。

つまり武士のイメージとしてすごく強いであろう戦国武将の皆さん方にとって「武士道」というのは名前もなかった可能性があります。

しかし“教え”は明確に存在していたのでしょう。

この、明確には何もないのに確かに何かがある!という曖昧な明確さ…みたいな感じが今の時代にもそのまま伝わっているように感じます。

武士の教えのはずが…

今ならば大河ドラマなどを見て武士たちの活躍に憧れたりするわけですが、昔の人たちも講談師などを通じて武士に憧れを持つ人はたくさんいました。

「武士のようになりたい!」と思う人たちが、身分は違っても生き方くらいは真似しようとしていく中で、武士の教えが子供の躾や教育として活用されるようになっていきます。

当時は身分が明確に分かれていましたから、武士と言えば特権階級です。

特権階級には決してなれない一般の人たちが、生き方だけでも真似をしようとした。

これが武士道が一般の家庭にまで浸透していった要因でしょう。

一般大衆なのに特権階級の生き方を目指した…!

今の時代になって、日本人のモラルや常識レベルが世界一だと言われる理由は恐らくここにあるんだと思います。

武士道の政治利用

武士道の教えがより明確になってくるのは、恐らく武士道が政治利用されるようになった事にも要因があると思います。

武士という存在を何かしらの強制力で幕府なり国なりに従わせたい。

そのために必要な教えとして生まれたのが「忠義」だったようです。

元々の武士の姿は、自分の腕を上げるために「主君を七度変えて本物」と言われるような存在でした。

武士としての個人の向上を大切にしてきた人たちだったのでしょう。

そういう一筋縄で動かない人たちを動かす時にも、武士道はそれなりに効力があったために、政治利用されるようになっていったようです。

それがやがて、神風特攻隊に代表されるような殉死を美化とも思えるような思想へと結びつけられていく…

「武士道=危険思想」というイメージを持つ人がいるのは、この政治利用された武士道の部分を見ているからこそでしょう。

教育としての武士道

武士道には政治利用されるような側面もありながら、各家庭の躾、教育として使われる面も強くありました。

その一面は今でも日本人の教育には欠かせないものです。

  • 弱いものに優しく
  • 人前で恥ずかしい事をするな
  • 嘘をついてはいけない

等々、日本人にとっての道徳的な教えは、全て武士道から来ています。

私達日本人の多くは、特定の宗教を持っていません。

お寺も神社もお参りすれば、クリスマスも祝うという何でもありだったりします。

特定の宗教を持つ国では、その宗教思想によって道徳教育がなされていきますが、日本にはそれがないため、学校では教える事ができず、各家庭での教育が全てになっていきました。

そしてその教えこそが武士道でした。

武士道には、神道の教えもあれば仏教の教えもあり、また儒教の教えも含まれていたりします。

まさに日本人向けの良いとこ取りの何でもありの教えだったのです。

これからの武士道

日本人は他国の技術なり何なりを真似て自分たちの物として進化させていく、という能力に優れていると言われます。

武士道もまさに同じで、有効な教えをあれもこれも取り入れて日本独自のものとして作られてきたのです。

本来、武士道とはそういう自由なものだったはずが、政治利用されたことで危険思想にまでなってしまった。

今、声高に武士道が必要!と言っても賛否両論になってしまうんでしょうね…

では今も特定の宗教を持たない私たち日本人は、いったい何から人としての道を学べばいいんでしょうか?

長い年月が経っても、武士道の教えはほとんどその形を変えていません。

それこそがそこに日本人としての基本中の基本の教えがあるという証ではないでしょうか?

とは言え、戦場を駆け巡っていたような時代から生まれてきた教えが、今の時代に全て当てはまるというはずなどあり得ません。

今の時代には今の時代なりの武士道があってもいいんじゃないか?

それを考えていく事は、日本人としての在り方を考えていく事にもつながるのではないか?

そんな事を考えた事が、このブログを作るきっかけとなりました。

まずは、そもそも武士道とはどんなものかを知ること。

武士道が分かりやすく伝わるような題材を紹介しながら、実は身近な武士道に触れていただく機会となれば幸いです。

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